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歯の健康メモ
歯列矯正って痛いの?
【平成18年05月01日号】
東京都小金井歯科医師会 / 大作 武彦

いろいろな情報が飛び交う世の中となり、それらの情報源としてインターネットがあげられます。

インターネットから、矯正治療、一般歯科治療など、おおまかな知識を得ることができる現在です。例えば、歯並びの治し方については、ホームページを開けますと簡単に知ることができます。しかし、ホームページで治療の知識を得ても実際にはどのようなものかは体験してみなくてはわかりません。または、治療を経験した人から直接聞いて、疑似体験的に知る方法などがあります。

歯並びを治すというのは、単に、見た目(審美的)だけでなく、口の働きを回復し食生活に楽しみを与え、口から全身へ機能の回復を促し運動機能を向上させることがわかってきました。歯並びを治す方法として、(1)歯に金具をつける@表の場合A目立たない歯の裏側の場合の方法、(2)金具をつけないで、取り外すことのできる方法と大別できます。

歯並びを治すためには、

(1)の場合は細い針金を歯につけます。針金をつけ直したり、少し太い針金に替えますと歯に力がかかり歯ぐき(歯肉)の中の骨に作用しますので、痛みが生じてきます。今までの方法ですと、必ず痛みがおきましたが、形状記憶合金(ニッケルチタン合金)を使用しますと、ほとんど痛みなく歯を動かすことができます(自身の大学時代の研究で実証済み)。お湯を飲むと力が働き、水を飲むと力が働かなくなりますので、患者さんが自分でコントロールできます。表でもセラミックを使いますと、比較的目立たなく治療できます。歯の裏側に金具をつけますとまったく目立たなく審美的になり、人と接する職業の方には最適です。

(2)の取り外しのできる矯正装置は子どもには適しています。家にいるとき、寝ている間に歯並びを治すことができます。この装置は、プラスチックとあごを拡げる金具とで成り立っていますので、時々あごを拡げる金具を調節します。そのときに少し歯が痛い感じがします。もし痛みが激しいときは、調節して痛みを少なくすることも可能です。欠点としては、まじめに使用していないと、歯並びがなかなか治らないことがあります。

今の矯正治療は痛くなく治療できる方法が確立されつつあります。