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歯の健康メモ
白い歯でお口を守りましょう
【平成30年11月号】
小金井歯科医師会 / 平田 晋一

 第100回全国高校野球選手権大会が去る8月に行なわれました。 そこで一躍時の人になったのは秋田県立金足農業高校の吉田輝星投手でした。 U18アジア選手権では甲子園の疲れからか、実力があまり発揮できませんでしたが、プロ野球のスカウト達の評価はそんなに揺るがないでしょう。
 テレビに映し出された吉田投手の球筋は、素人目から見ても素晴らしく、イケメンでもあり、これはスターになるなと予感しました。
 しかしそのイケメンの口元に時折のぞく白い歯に気づいた方もいらっしゃると思います。
 あれはスポーツマウスピースを装着していたと思われます。2008年北京五輪のソフトボール競技で金メダルに輝いた日本代表のエース上野由岐子投手も白いマウスピースでしたね。
 ところでこのマウスピース。見た目を良くするためではありません。日本スポーツ歯学会ではマウスガードと呼ばれており、口のケガを予防するため、通常は上あごに歯を被うようなU字型のものです。 時に、運動能力の向上を目的にマウスガードを作りたいという選手がおられますが、まずはケガの予防が最大の目的です。マウスガードをつけて力が入るようになったという選手もいますが、元々の歯のかみ合わせが悪かったのが、マウスガードによってかみ合わせが良くなることで、何らかの効果があらわれる事があるかもしれません。単純にマウスガードをつけている「安心感」が運動能力に影響を与えているかもしれません。運動能力に関しては、まだまだ研究が必要です。