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歯の健康メモ
入れ歯とのおつきあい
【平成13年11月05日号】
東京都小金井歯科医師会 / 生駒 義弘

■入れ歯と上手におつきあいを
皆さんは、歯を抜いたままにしておいて、次のような体験をされたことはありませんか。

▽ 体裁が悪く、周りの人から不愉快な顔をされた
▽ 食べ物がよく噛むめなくて、食事が美味しくなくなった
▽ 空気が漏れて、うまく話せなかった

こんな体験をされた方は、できるだけ早く、歯科医に診てもらってくだきい。
現在、入れ歯と熱心におっきあいしている方は心配ありませんが、入れ歯とのつきあいが苦手な方は、非常に心配です。奥歯だけ抜けて、見た目には体裁が悪くないとか、入れ歯に対する不信感とか、高齢になって始めて入れ歯を入れる方とか、理由はいろいろあると思いますが、このような入れ歯とのおつきあいが苦手な方こそ、がんばっておつきあいしてください。

■入れ歯を入れてから慣れるまでの期間は
入れ歯を入れてから慣れるまでには、約3週間から1か月かかります。非常に長い時間とのつきあいが必要ですが、患者さんは、次のようなことを身に着けてください。

▽ 入れ歯に慣れるまでの 食事の取り方
▽ 食事の後、入れ歯はもちろん、残りの歯や歯茎も必ず磨くこと
▽ 入れ歯とつきあい始めると、最初はぎこちなく、しゃべりにくいものです。あきらめないで、発音の練習をすること

■入れ歯と歯科医の関係
歯科医は、次のようなことに注意して、患者さんがつきあっている入れ歯との間に入っています。

▽ 入れ歯を正しく入れたり、はずしたりできるかどうか
▽ 入れ歯を入れたり、はずしたときの痛みや、食事のときの痛みはないか
▽ 入れ歯の吸着は、しゃべりづらい言葉はないか
▽ 口が乾かないかどうか

このようなことを、私ども歯科医は調べ、調整していますが、時として、非常に難しい入れ歯の場合は、半年あるいは1年をもつきあうようになります。

昔は、「お姑さんに仕えるつもりで、慣らしてください」と言ったそうです。最近では、「若いお嫁さんにがまんするつもりで、慣らしてください」と言われています。入れ歯とのつきあいは、それくらい大変なものです。最後になりますが、私ども歯科医は、患者の皆さんが1日も早く入れ歯を使いこなし、楽しくさわやかな日々を過ごしていただければと願っています。